そのあと巨大な温泉のようなところへアキレスに案内された。
場所は僕が割り当てられた部屋の庭にあった。
最初は大きな噴水かと思っていたのだが水を触ってみると温かかった。
**日は
「で、そのキク=カは予知能力があるって…僕がここに来るのも予知したんだよね」
「そう。
自分が希望することなら彼は何でも予知することが出来るらしい。ただ…」
**そこでイネ=ノ
**夕食はどれも大変おいしいものだった。採れ立て野菜をソテーしたものや煮込んだものなど野菜が多く使われている。元の世界ではあまり好んで野菜を食べなかったがこちらの世界の野菜は自然な甘みや新鮮な食感があ
「おかえりなさい」
そういいながら部屋の中に入り窓を閉めた。
「見ていてもいいんだよ?」
言いながらコートを脱いだ。
**「ありがとう…あの…さっきはごめんなさい、話の
本棚の前まで来て止まるとその背表紙を眺める。
ぜんぜん見たことの無い言語だ。
なんて書いてあるのだろう。
一冊手に取った。意外と重い。
**テーブルによっこいせと置いて
気がつくと部屋はオレンジ色の光に包まれていた。体には柔らかで暖かい布がかけられている。
どうやらいつの間に眠ってしまったようだ。
イネ=ノの姿はない。
**あれからずいぶんと話
そういって軽く頭を下げて見せた。
「あの…先ほどは有難うございました。おかげで命拾いしました。」
「いえ…通達を無視した兵士たちが悪いのです。罰を与えたいと思います」
**「え
そう言ってバイオリンをイネ=ノの前に差し出して見せた。
「いいのかい?」
「はい」
返事をしながらイネ=ノに簡単なバイオリンの構え方を教えた。
**「そうです、はい、弓
「キク=カから一通り聞いたんだよ。
変わった名前の飲み物だなとは思ったんだが、花の種で作るお茶のことだったんだね。
**キク=カのところにたくさん植物があってたまたま似たような品種の
「どういうことですか?」
「最近君が現われた村周辺で奇病が発生していてね、
強い精神的ショックで心が壊れ失明する病気さ。
君も患者に会っているはずだよ。
**瞳の色が黒
「君がこの世界に来る事を知ってね、この子に探させたんだ。
うまく君を見つけることができたんでね、
*周辺の町に記憶喪失になった僕がいるから保護して宮殿につれてくるように伝えたんだ。
「君が戸惑うのも無理ないだろう。だがどこから話すべきか少々悩んでいてね。君をなるべく動揺させたくはないのだが…」
カップをソーサーへと置く。
**「なにか君から聞きたい事はあるかい?」
洗い立ての洗濯物のような、すごく安心できる優しい香りがした。
寒気はもうなく、体がぽかぽかと暖かく心地よい。
もう悪夢は終わったのだろうか?
**まだもう少しこのまま眠っていた
そこには入間が立っていたのだ。
服装はギリシャ神話に出てくる登場人物が着ているような布を体に巻いているし
身長も僕が知っているより気持ち高いような気もしたが、間違いない。
**
それはそれで嫌だ。
だったらとっとと逝かせてくれたほうがましに決まっている。
そもそも僕は嘘はついてないし侵略者でも魔術師でもない。
叩かれたって何も出てこない。**
手には鎖でできた犬の首輪のようなものを持っていた。
それを僕の首にはめる。
もう、抵抗する力もなかった。
ああ…そうだ。
**もうシャットアウトしてもいいんじゃないかと
寒い…体が凍えそうだ…。
いや…もう、凍ってしまったのかもしれない。
あまりの寒さに僕はゆっくりと目を覚ました。
目の前には冷たい石畳の床が広がっている。
**横になっ
夜の闇の中をどれくらい飛んだのだろうか。
「着きました」
の言葉にはっと我に返る。
意識が飛んでしまっていたらしい。
少し頭がぼんやりする。
**ゆっくりと顔を